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2018秋セメスター:履修した授業の紹介②Natural Resource Management

アメリカでPhDを取るまで

こんにちは。今日は2018年秋セメスターに受講したNatural Resource Managementというコースの紹介を行います。

概要

Natural Resource Managementのコースでは、地下水や国立公園1)トップ画の富士山は日本が誇る国立公園ですねえ。といった自然資源を人間と地球のためにどのように管理していけばよいかということを学ぶ社会科学系のコースでした。

このコースでは、テーマに沿って指定された論文(週に3本程度)を読んできて、担当の人がリーダーとなって議論を行うという授業でした。

正直、このようなディスカッションが中心の授業を留学の最初のセメスターで取ったのは失敗でした。ディスカッションについていけなくて、何も得られないまま終わることがあります。何度か質問をしたりしましたが、複数人がそれに食いついてくると全く理解できませんでした。。。最初のセメスターでは、教科書がきっちり指定されていて勉強しやすく、ディスカッションが少なめの数学や物理と言った分野の授業を取ることをお勧めします。

課題および評価について

授業の評価は主に議論をリードする担当回のパフォーマンスと最終レポートおよびそのプレゼンで決まりました。

僕がリーダーを担当した回のお題は”Socio-ecological systems and cross-scale interactions”で、現実の複雑性に対応したAdaptive Managementやレジリエンスといったものを取り扱いました。

このテーマは個人的に興味があったのでこのテーマを選んで良かったです。議論もなんとかやり過ごし、それなりの雰囲気で終えることができました。

最終レポートでは、Natural Resource Managementの分野に関連する具体的な事例を取り上げて、授業の中で取り扱った理論的なフレームワークを適用するというものでした。最低で20ページ(2.0 spaced)の分量を求められました。

僕はカリフォルニア州で2014年に施行されたSustainable Groundwater Management Act (SGMA)という地下水を州単位で管理する法律についてレポートを書きました。カリフォルニア州は地下水が枯渇してきていることが問題になっている州で、その問題への解決策としてこのSGMAという法律が作られました。僕は以前から、このような環境法に少し興味があったので、取り組めてよかったです。

感想としては、しっかり考えて法律が作られているなあと。というのも、この法律を主導している人の中にUC Davisで地下水を研究する研究者がしっかり入っているんですよね。以下の動画では、その研究者がSGMAの概要について説明しています。

Implementing California's Sustainable Groundwater Management Act of 2014

この法律では、結局はローカルの人たちが頑張るべきだという結論で落ち着いているような気がします。現状について不完全な理解でも、とりあえず法律に落とし込んで形にするというあたりに、法律立案者の勇気を感じます。この法律は2042年までに結果を出すことを目標としているのですが、どうなるのでしょうか?結果が楽しみです。

評価ですが、12月18日現在ようやく公開され、評価はBでした。まあディスカッションとかあんまり参加できていませんでしたし、レポートも最後少しだれてしまったので、こんなもんでしょう。Cでなければ問題ありません。

まとめ

このコースは社会科学の分野ということで、初めの方は自然科学との物事の捉え方の違いで混乱しました。正直、このコースを受講するまでは社会科学一般を軽んじていたところがあったと思います。でも、自然科学を用いた科学技術だけでは解決できない問題がほとんどなんですよね。。。でも、当分この分野と関わることはないでしょう。然るべきときまでは、自分の殻に篭るのが今の自分には必要だと再確認しました。それではまた!

References   [ + ]

1. トップ画の富士山は日本が誇る国立公園ですねえ。