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2018秋セメスター:Teaching Assistantで担当した授業の紹介②Hydrology and Climate

アメリカでPhDを取るまで

こんにちは。今日は、2018年の秋セメスターに担当したHydrology and Climateというコース1)複数の授業の集まりがコースです。を紹介します。僕はこのコースのDiscussion Sectionを担当し、23人の学生に対して11回分の授業(一回50分)を行いました。

コース概要

このコースは、地球科学専攻またはそれに関連する専門を専攻する大学3年生以上に向けて行う、水文学と気候科学を取り扱うコースです。このコースでは先生による週二回の講義とTAによる週一回のDiscussion Sectionで構成されており、僕はこのDiscussion Sectionを担当しました。

Discussion Sectionとは?

アメリカの大学の授業では、1つのコースに講義とDiscussion Sectionが併設されている場合が多いです。このDiscussion Sectionは講義で学んだ内容への理解を深めるために行われ、ミニクイズなどを解く場合が多いようです。

僕が担当したこの授業では、学生は、授業に関連した内容を実際のデータを用いて実際に計算などを行いました。例えば、土壌からの蒸発を学んだ週にあるDiscussion Sectionでは、気候データをもとに可能蒸発散量を求めたりしました。

TAの役割としては、学生が与えられた問題を解くために必要な前提知識を10分程度で説明して、学生からの質問に答えながら、授業の最後に解答を示すといったことを行いました。

授業で扱ったテーマは、地球温暖化、降水量、蒸発、浸水、洪水、井戸モデルなど多岐にわたり、問題を解くにあたって必要なExcelの操作なども取り扱いました。また、コースの最終プロジェクトとして、学生は本コースに関連する事項について簡単な実験を行う課題をすることになっており、それに合わせて研究倫理や実験器具の説明も行いました。

研究倫理は”On Being a Scientist”という書籍をもとに行われました。ウェブ上に落ちているので読んでみると面白いと思います。

On Being a Scientist: A Guide to Responsible Conduct in Research: Third Edition | The National Academies Press
Download a PDF of "On Being a Scientist" by the National Academy of Sciences, National Academy of Engineering, and Institute of Medicine for free.

このテーマに関連して、 ミリカンの油滴実験で有名なロバートミリカンの実験ノートを教授から見せてもらったのが印象的でした。あのノートを解析した後の研究者は大変だろうなあと。下のウェブサイトで見ることができます。

Trust and the Future of Research
For many years, physicists were in denial that unethical conduct was a problem in their profession. But an erosion or neglect of trust and professional responsi...

まとめ

この授業も自分ひとりで授業をしなければいけないとはじめに聞いたときは本当に絶望しました。地球科学同様、気候科学を体系的に勉強したことはなかったので。授業の準備も結構大変だったのですが、そのぶん僕個人としても学ぶことは多かったです。来年担当することがあればもう少しうまくできればいいなと思いますが、もうやりたくないという気持ちもあります笑 それではまた!2)写真は宮古島のカルスト台地。授業に関係はある・・・?

References   [ + ]

1. 複数の授業の集まりがコースです。
2. 写真は宮古島のカルスト台地。授業に関係はある・・・?