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2018秋セメスター:Teaching Assistantで担当した授業の紹介①Introduction to Earth Systems Science

アメリカでPhDを取るまで

こんにちは。今日は、2018年の秋セメスターに担当したIntroduction to Earth Systems Scienceというコース1)複数の授業の集まりがコースです。を紹介します。僕はこのコースの実験TAを担当し、22人の学生に対して13回分の授業(一回2時間)を行いました。

コース概要

このコースは、大学1年生に向けて行う、地球科学入門のコースです。このコースでは地球科学を5つの分野に分けて、学習します。5つの分野とは、

  • Geosphere(プレートテクトニクスなど)
  • Atmosphere(大気汚染など)
  • Hydrosphere(海流など)
  • Biosphere(生態系など)
  • Anthroposphere(人間による環境破壊など)

です。これらの内容をE-bookでの予習(学生の自習)、室内実験・野外調査(TAが担当)とディスカッション(先生が担当)を通して学びます。先生が担当したディスカッションでは授業の内容に関連したミニクイズなどが行われたようですが、僕にはわからないので、それ以外の2つにについて説明します。

E-bookでの予習

このコースではいわゆる先生による講義はありません。学生は、大学が提供するオンラインシステムを通じてE-bookという電子媒体を使って授業の予習を行います。

このE-bookの特徴は、NASAやNature Educationなどの外部ウェブサイトが多く参照されていることです。生徒は、これらの資料を読み込んでくることを要求されます。

例えば、Biosphereのある授業では「生命の定義」に関して以下の資料が提供されました。

Are Viruses Alive?
Although viruses challenge our concept of what "living" means, they are vital members of the web of life

この資料を読み込んだ上で、TAが担当する実験の授業中に「ウイルスは生命か?」というお題に対して生徒は答えます。その解答を僕が採点しなければいけなかったのですが、採点する側も大変です。単純にレベルが高いなあと感心しました。

このようなことを可能にするのは、英語で書かれた資料がオンライン上に豊富であることが一因であると思われます。NASAやUSGSといった研究機関が一般向けに科学の記事を多く公表しているのも大きいでしょう。このような外部ウェブサイトを利用することで、学生は簡単に質が高く鮮度のよい情報を得られ、先生は授業の資料作りを効率よく行うことができます。教育というのは団体戦だなと感じます。。。

TAが担当する室内実験と野外調査

予習した内容をもとに学生は室内実験と野外調査を行います。僕はこの部分を担当しました。室内実験といいましても、研究機関のウェブサイトを通して得られる統計情報をもとに課題に答えていくといったものがほとんどでした。たまに簡単な実験を行いましたが、高度な実験はありません。

野外調査では、大学の中にある川や湖の水質を調査したり2)トップ画、草原の土壌を評価したりしました。

20人以上の学生を統率するのはなかなか難しかったです。ぶっちゃけ学生の英語がわからなくて、質問にうまく答えられないなど、厳しい場面も多かったです。

また、これらの室内実験や野外調査をもとにした課題を採点しました。採点はオンライン上でほぼ完結するようにできており、大変便利でした。ただ、学生の英語の意味がわかりにくいこともありましたが、採点基準がルーブリックを通して明確に指示されているため、特に困ることはありませんでした。

まとめ

学期のはじめに実験を担当するということを聞かされて初めはほんとにびっくりしました。正直、地球科学なんてまともに勉強したこともないし。。。それでも、教員からの指示やTAとしてやるべきことが明確であったおかげで、なんとかやり過ごすことができました。学生側は不満もあったと思いますが、こちらとしては良い経験をさせてもらったなあというのが感想です。それではまた!

References   [ + ]

1. 複数の授業の集まりがコースです。
2. トップ画